エッセイ

フォーセップで弁当を食べる

 4時間釣り登ってリュックから弁当を取り出したところで、箸を忘れたのに気付く。

 5ピースパックロッドのフェルール部分で食べようかなと思ったが、間違って噛みつぶしたら釣りが出来なくなって困ると思いあきらめる。小枝で箸を作ろうとも思ったが、この辺のブッシュに生えている何とか言う木には、象をも倒す毒があるそうなのでこれも却下。

 しょうがないので、フィッシングベストからフォーセップを取り出し、なんとか弁当を平らげた。

 歯医者の椅子で身を固くしている記憶と感覚がよみがえるとともに、さんざん遊ばれたあげくに、熱い手で触られまくり、こんな金属を口に入れられてフライフックを外される鱒の気持ちが少しだけわかった....ような気がした。

 しかし、釣りをやめる気にはならない。常にバーブレスフックを使う勇気もない。

 むむむ..............。

 出来る限り速く取り込んで、水から出さないようにリリースしよう。しかし、ある程度遊ばせてから取り込んだ方が、ネットの中でおとなしくなるから、かえってダメージを与えることなくフックを外せるような気が......。

 こういう考えは、また物議をかもすだろうなぁ......


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