君よ知るや南の国

タウポ湖周辺河川での遡上鱒の釣り (1)

turigu.com通信 ■  [Vol.38] 2002.8.19 より


 皆様、ニュージーランド北島のハミルトンからお届けします「君よ知るや南の国」です。

 ワイカト地方はほんの少しだけですが、春の気配が感じられるようになってきました。日が長くなり、日光が力強さを増し、梅の花がほころぶようになっています。皆様におかれましては酷暑の日本だそうですが、いかがお過ごしでしょうか?

 さて今回は、タウポ湖周辺の河川で行われている遡上鱒の釣りについてご紹介します。

タウポ湖とは?
 タウポ湖はニュージーランド北島のほぼ中央に位置し、国内最大の湖(長さ46km、幅33 km、面積 606 km2、最大深度186 m、沿岸の長さは193 km)として、また、世界でも有数の鱒釣り場として知られています。

 湖には北米から移植されたレインボートラウト、イギリス・ヨーロッパから移植されたブラウントラウトが生息しており、平均で50~60cm(重さ2~2.5kg)、最大では70cm(5kg)を越えるものも釣り上げられています。なんといっても、45cm以下の鱒はリリースしなければいけない規則があることからも、タウポの鱒の大きさがわかっていただけると思います。

 タウポ湖と、これに流れ込む30以上の支流流域におけるフィッシングは、ニュージーランド政府の自然保護局
(Department of Conservation: http://www.doc.govt.nz
によって管理されています。このような国管理の遊漁場は、ニュージーランド国内でもタウポ湖周辺のみに限られています。

 支流に産卵遡上する鱒は、秋~冬~春先、主に6月から10月にかけて遡上し、それを狙ってニュージーランド全土はもとより、世界中から大勢の釣り人が訪れます。日本の盆休みである8月半ばは、もっとも遡上数が多い時期に当たります ので、航空券が割高になることを除けば、釣行には魅力的な時期となります。

主な釣り方
 タウポ湖の支流に遡上してくる鱒を釣る方法には、主として二つの方法があり、その一つは伝統的な、シンキングラインを使って下流へ釣り下るウェットフライの釣りです。シンキングライン+ウェットフライの釣りは、日本国内ではサクラマスなどを狙うのに用いられますので、基本的にあれと同じと考えて良いでしょう。ニュージーランドでは、「ウェットライニング」と呼ばれています。

 もう一つは、80年代頃から盛んになった、フローティングラインと格別重いニンフとを使った上流へ向いてのニンフの釣りです。今回から数回に渡り、この遡上鱒狙いのニンフの釣りをご紹介いたします。

あらかじめのおことわり
 私にとって、タウポ周辺河川での遡上鱒の釣りは、いかんせん経験が浅いので、こうだ! これが効く! こうすれば釣れる! と断言できないところがつらいのですが、地元の方の意見とか、ニュージーランドのいろいろなHP

http://www.wellingtonflyfishers.org.nz/

https://www.newzealandfishing.com/

http://www.sportinglife-turangi.co.nz/

 などに出ていることなどを総合して書いていますので、まぁこんな意見もあるかな、ぐらいで聞いて下さい。

 小林秀雄氏の、「語る者は知らず、知る者は語らず」という警句もあることですし。

フライ
 まずフライですが、急流でしかも水深のある川底に深く沈んだ鱒の鼻先にニンフを送り届けるために、タウポ周辺では、特別に重い第1ニンフと、喰わせるための第2ニンフというダブルニンフ仕掛けを用います。これは、フライの他には、ガン玉などの鉛やその他のオモリを結んではならない、というタウポの釣り規則があるためです。

 第1ニンフは、ビーズヘッドやタングステンのダンベルアイに加え、鉛線を何重にも巻き込み、さらにその上に銅線を巻いた "Bomb" 「爆弾」 と呼ばれるタイプが一般的に用いられます。これらのフライは、時に2グラム以上の重さに仕上げられます。

 第2ニンフとして用いられるのは、グローバグ(エッグフライ)という鱒の卵を模したフライや、フェザントテール、ヘアーズイヤーといったナチュラル系のニンフなどです。サイズは12~16番ほど。これらの第2ニンフは、第1ニンフのフックベンドに、30~60cmほどのリーダーを足して結ばれます。

 ニンフの釣りの場合、根掛かりによってフライをなくすことはしょっちゅうありますので、数はたくさん用意して下さい。また、第1ニンフは、特重、重、中、というように段階的に重さを変えて巻いておくと、現地の状況に合わせて使えるので便利でしょう。

 ニンフの選択ですが、一般的に、濁りのある時にはオレンジ色・赤色などのエッグフライ、水の澄んでいるときには白色・黄色などのエッグフライか、小さめでナチュラルなニンフが良いと言われています。

 次回は、リーダー、ロッド、リールの選択などについてお届けします。

 それでは、Good luck!


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