君よ知るや南の国

タウポ湖周辺河川での遡上鱒の釣り (2)

turigu.com通信 ■  [Vol.39] 2002.9.17 より


 皆様、ニュージーランド北島のハミルトンからお届けします「君よ知るや南の国」です。

 ワイカト地方はかなり春めいてきました。梅に続いて桜の花がほころんでいます。日本の酷暑はおさまったのでしょうか?

 今回も、前回に引き続き、タウポ湖周辺の河川で行われている遡上鱒のニンフ・フィッシングについてご紹介します。

リーダー
 6ポンドから10ポンドまでのモノフィラメントで、長さは9ftから15ft程度をフライラインに直結します。重いニンフを急速に沈下させる必要があるため、テーパーリーダーは用いません。色さえ派手でなければ、フライ専用のティペットに較べ価格の安い、ルアー用のラインも流用できるでしょう。

 最近は、フロロカーボンのリーダーがその結節強度と比重の大きさから好まれています。ただ、ニュージーランドの釣具店で買うと非常に割高なので、日本から持ち込むことをお勧めします。

インジケーター
 タウポの釣り規則によって、ウールあるいは合成化繊のインジケーター以外は禁止されていることと、重いニンフに釣り合う浮力を確保するため、どの釣り人もとても「巨大」なインジケーターを使います。

 早い話、ピンポン玉くらいのフワフワをフライラインの先端に付けているようなもので、はるか遠く100m以上離れていてもそのインジケーターを見ることが出来ます。

 地元の釣具店では、1ヶが2~3ドル(120~180円)で売られていますが、エッグフライ用のヤーンを用いて簡単に自作できます。自作の場合は、撥水剤(衣料用の防水スプレーなど)に浸してから乾燥させておくと、浮力が長時間持続します。

フライライン
 上述のような重いフライと空気抵抗の大きな巨大インジケーターを投げるには、どうしても9~8番のラインが必要になります。タイプはフローティング(F)、ウェイトフォワード(WF)となります。

 ニュージーランドの釣りではよく話題になるフライラインの色ですが、南島の山岳渓流でのサイトフィッシングほどに神経質になることもないと思いますが、派手な蛍光色は避けた方が無難な気がします。ただ、ラインのメンディングを頻繁に行うので、ある程度視認性がある水色とか灰色といった色が釣りやすいと思います。

 フライラインの先端にはブレイデッドループを接着し、そこにリーダーとクリップ式のインジケーターを付けます。

リール
 リールは上述のラインに加え、100mほどのバッキングが巻ける容量があり、優れたドラグシステムで、信頼性のあるものが必要です。あれだけの大物がかかった場合、必然的にリールファイトに持ち込まれますので、スムーズかつ強力なドラグが重要なポイントとなります。

 バッキングラインの長さですが、現実的にはフライライン+100mも引き出されてしまうと、ランディングの確率がかなり低くなるので、魚を追って自分が下流へ走らなければなりません。しかし、最低でも50mは欲しいですね。万が一のために。ラインを素早く巻き取るために、ラージアーバータイプのリールが効果的でしょう。

 また、替えスプールが2個あると、予備ラインやウェットライニング用のラインも収納できるので便利でしょう。旅先では、意外なトラブルも発生しますので、予備のリールもあると安心です。

ロッド
 釣れる魚の大きさ(80~50cm、6~2kg)、使用するフライの重さ、インジケーターの空気抵抗、現地での風の強さ、などを考えると9番から8番(硬い7番)くらいが適当かと思います。私はこれまで無謀にも6番ロッドを使っていましたが、条件の良い時と場所なら釣れないことはないです。ただ、もし大物がかかって急流に入られてしまった場合などを想像すると、ちょっと荷が重過ぎるでしょう。

 さらに、ロッドはバットがしっかりしており、ある程度硬めのものが使いやすいと思います。ですが、大遠投をするわけではないので、あまり硬いロッドは魚がバレやすくなるような気がします。

 現在はほとんど見かけませんが、今後は、トンガリロリバーなどでもスペイロッドやダブルハンドロッドを試みる釣り人が増えるかもしれません。

 リールと同じで、不測のトラブルに備えて、ぜひスペアのロッドをお持ち下さい。

衣服、装備
 冬期の釣りですので、ネオプレンウェーダーは必需品です。ただ、早朝一番で釣り始める時には、いきなり深く立ち込むことで、岸沿いの魚を散らしてしまうことには気を付けて下さい。

 防寒のためには、ポリプロピレンの下着上下、フリースのジャケット・パンツなども有効です。タウポ、というかニュージーランドは全般に天候が変わりやすいので、防風・防寒を兼ねた透湿性の雨具は必携といえます。

 非常に重いニンフをキャストしますので、耳が隠れる毛糸の帽子、あるいはつばの広い帽子によって、後頭部や両耳を保護することが必要です。ツランギあたりの外科医さんは、耳からフライを取り除く手術が特に上手になっているそうです。(笑) 防寒目的以外にも、帽子だけは用意して下さい。さらに、両眼を守るために偏光サングラスも必要です。また、重い第1ニンフのバーブ(かえし)を取り除いておくことも良いアイデアでしょう。

 最後に、大きなランディングネットをお忘れなく。


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