キャストの前に  竿袋を携帯すること

 釣り場に着き、いそいそと身支度をして、ロッドケースから竿を取り出すときはいつも心がワクワクするものです。そのときに、竿が入っている布袋を、ベストのポケットかリュックに入れて携帯するように心がけると、不意の藪こぎでロッドティップを折損するのを防ぐことができます。

 もう二十年近く昔の話になりますが、岐阜の山奥の渓流を釣っていた日のこと、帰り道をショートカットしようとして長距離の藪こぎをしたことがあります。2ピースのフライロッドをたたんで裸で手に持ち、背丈ほどある草むらを力任せに歩いていたところ、大事なロッドの先端が草に絡まって折れてしまいました。竿袋に仕舞っておけばそんなことにはならなかったと思いましたが後の祭りでした。

 それほどかさばるものではないので、フィッシングベストのポケットに入れておくと、いざ藪こぎという時にも安心です。ロッドを仕舞う時には、ティップの方を袋の底にして入れます。ティップが袋の口側にあると、猛烈な薮漕ぎの際にはヒモで縛った袋の口が開いてティップが飛び出し、枝や草に当たって折れてしまいます。  現在私の使っている3番ロッドは、これで失敗してティップを折ってしまいました。自分で修理したので長さが1インチほど短くなり、8ft8inのスペシャルモデルと呼んでいます。(笑)

竿袋を携帯すること

藪こぎ、高巻きの際にはロッドを竿袋に仕舞うと良い

 ニュージーランドの川を釣るときにも、原生林の中を歩くことがありますので、竿袋を携帯することをお勧めします。

 近距離の藪こぎでは、わざわざロッドをたたむのがおっくうになりますが、そんな時には、ロッドを自分の後ろ側に向けて歩くと、ロッドティップを折ってしまう可能性が少なくなると思います。

 また、自宅でロッドを保管する場合、あるいはロッドケースに入れて移動する際には、竿袋の紐を縛らずに、ただロッドを入れておくだけにすると良いそうです。これは、縛られてティップ部分が変形することを防ぐためだそうです。これは、ニュージーランド南島のフィッシングガイド、ディーン君の教えです。

2018/03/24 追記

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