人生を変えた1尾  その2 梅雨時の歓喜

私の人生を変えた魚たちをご紹介します。(ちょと大袈裟か....)

6月、だしぬけにスピナーをひったくった岩魚

 いくつもの巨大な魚影に誘われてバックウォーターを攻めたものの、
そこには産卵を迎えた鯉ばかり。
 がっかりして車に戻ると川本君はぐっすりと高イビキ。起こすのも気の毒と、
あきらめかけて降りた本流で、二投目のスピナーをいきなり重量が襲った。
 対岸で掛けて、流れの強い流心を越えて、ヒヤヒヤもので寄せてきた。
 嬉しさのあまり、水際にネットを立てかけて魚を生かしておき、
車にとって返して川本君を叩き起こした。
「やったぞ!」

6投目のプラグにようやく噛みついたヤマメ

 川本君は車中で再び眠りについた。舞い上がったのはオレだけだったか....
 今日は絶対釣れる! と踏んでさらに上流へ。
 増水した淵の尻から流心を攻めると電光のように魚影がプラグを追ってきた。
「ヤマメだっ! でかい!」
 しかし、プラグを見切ったヤマメはこともあろうに
一番下流の崖の下に入って居着いてしまった。
 慎重に流れを渉り、その崖の上に登ってプラグを引く。
「出たっ!!」
 が、フッキングにはいたらず、あと三回流したプラグには反応したが、とうとうヤマメは見切ってしまった。
ルアーを流す角度が悪く、距離も短いのだ。
 再び増水した本流を対岸まで渡り、瀬の途中で例の崖の下めがけてプラグを投げる。崖の下を通ったプラグをなんと10メートル近くも追いかけたあげく、
私のすぐ目の前でガキッとくわえた。
 生涯の記録が更新された。

プラグに開眼させてくれた大川のアマゴ

 梅雨の合間に本流でルアーを引く。
 放流された鮎の稚魚をたらふく食べたアマゴがなおもプラグを襲った。

そのアマゴが吐き出した鮎の稚魚

 魚体をネットに入れると、アマゴの口から鮎が吐き出された。


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