留学日誌

99年6月 新しい生活にも慣れ始めて

6/1(TUE)

 あっという間に6月になった。学校にも慣れたようだ。午前中の授業では、文法に手間取る。アタマではわかっていてもなかなか正確に使えない。午後の授業では、ヒアリングに手間取る。

 帰り道、釣具屋に寄り、北島の釣りガイド(約600円)と近海の釣魚図鑑下敷き(約700円)を買う。けっこう詳細な釣りポイントが出ている。ジョーさんが、釣りのガイドブックは当てにならないんじゃないの?と笑う。

6/3(THU)

 今日の夜は学校のカフェでディスコパーティーがあるそうだが、老いた身にはダンスはこたえるのでいそいそと退散し、釣具屋を覗く。地元メーカー「キルウェル」のフライロッドが安かったので心が動く。

 この週末は、女王陛下の公式誕生日なので、3連休である。友人の釣り竿を借りて磯のルアーに挑むべく、メタルジグと釣り糸とを買う。だんだん釣りの方へ生活が傾いてゆく。いかんいかん。(笑)

6/4(FRI)

 放課後、ボートショーのパンフを釣具店でもらう。また、市主催の環境問題を考えるパネル展を見学。パンフレット多数をもらってくる。

6/5(SAT)

 早朝よりメール確認アジアの番組をやっていた。ロン・サン氏が出演、建築家である。良い番組であった。クラスメートより電話、昼前に本屋で待ち合わせ。ドメインでランチ、散歩してニューマーケットへ。ショッピング多数。疲れた。彼女の知人の少年に会う。

6/6(SUN)

 朝起きてメールの確認。天気がよいのに家でパソコンを打つのは気が引けて、出かけることにする。昨日買ってきたパンとレタスとサラミソーセージにてサンドイッチを作る。今日の昼食である。家から歩いて10分の所に、ニュージーランドエキスポセンターがあり、この週末はここで The New Zealand BOATSHOW が開かれているのだ!(笑)もちろん釣り具の展示も多数あるとのこと。出がけにジョーさんに、ボートショーに行って来ると告げると、

「釣り具はいいけど、ボートは買ってこないでね!」

と釘を刺される。(笑) 釣り具の展示、多数の面白い展示、格安の本購入、なじみの釣具店の店員クリスと会う、写真を撮ってもらう。造船エンジニア某氏と対話、日本人皆無、環境の展示、ヨットの模型など。帰ってシャワー、映画ロッホ・ネスを見る。猫のダッチ絶好調!

6/7(MON)

釣行日誌参照のこと。カウワイを初めて釣る。

6/8(TUE)

 連休明けで先生も生徒も疲れている。私も先週の内容をすっかり忘れている。連休中に何をしたか、グループで話し合う練習が課せられたので、2尾のカウワイのほら話をする。

 午後の授業ではアニー先生が代理で授業。帰りがけに、インターネット料金の支払い、発注した本の購入、コピーカードの作成を済ませ、明日からのランチの食材を買って帰る。

 サラミソーセージ 100g 2.79NZ$ 181円
 セサミソフトロール6ヶ 1.90 124円
 ミルク250mlパック3ヶ 1.98 129円
 レタス1玉1ヶ 1.29 84円
        合計518円であった。

 これで3食分のランチ(サラミサンドロール)を自作するのだ。(笑) 小遣い帳によると、この1ヶ月で37,000円も本を買ったことが判明し、緊縮財政を迫られているのであった。夜、復習と、学習計画の立案を行う。

6/9(WED)

 午前中の授業がどんどん進んでゆく。復習をしっかりしないと置いて行かれそうである。午後の授業では、銀行に関する話題、単語を学んだ。各国の生徒が自国とNZの銀行の違いについて話し合った。

 帰り道、釣具屋に寄って、クリスにアドバイスのお礼を言おうと思ったら、彼は別の店に勤めていて、こないだは応援に来ていたのだそうだ。よろしく伝えてくれるようにお願いする。ダイワのキャスティングロッドとリールがシーズンオフセールで半額だったので思わず買ってしまう。(笑) ジグ3ヶと合わせて150NZ$(約9750円)だった。元は取らねばなるまい........(笑)

 夜、スケジュールにしたがい、まじめに勉強する。兄に電話する。

6/10(THU)

 夕方、カレーと米の買い出し。明日からの週末旅行に備える。

6/11(FRI)

 朝7時半発のバスで、ベイオブアイランズの町、パヒアへ。途中の牧場が美しい。着いてすぐに「イルカと泳ごう」ツアーに参加する。懸命に探すがイルカの姿はない。海が異様に美しい。

 夜、カレーライス(日本式)でパーティ。日本を思い出す。フランス青年ファブリス君と友達になる。夜、バーでうまいビールを飲む。

6/12(SAT)

 朝からケープレインガまでのバスツアーに参加。カウリの木の森、90マイルビーチの砂浜ドライブ、沢走り、砂丘のボディボード、カウリの木の売店、ケープレインガ巡り、パブリックパブ見学(ビール)、などなど。いろいろあって楽しいツアーであった。NZのツーリズムはよくできている。バックパッカーもきれいである。

 夜、パブのマスターのブッコ氏に明日の海釣りを訊ねるが、荒天でだめだろうとのこと。残念。

6/13(SUN)

 朝早く起きて釣りに出かけるが、茶色の濁りで話にならない。一日、ぶらぶらとオフシーズンの静かなリゾート地を歩く。ベイオブアイランズを4時半に出て、オークランドに9時帰宅。自宅には9時半に着く。疲れた。しかし、楽しかった。どんどんしゃべらんと、英語はうまくならない。

6/14(MON)

 午前の授業で新入生が3人入った。午後の授業では、銀行のマネージャーと新規事業を興すために金を借りる役を演じる。言いたいことはたくさんあるが、少ししか言えないのがもどかしい。明日はデジカメを持っていくこと。

6/16(WED)

 夕方、ジョー夫人の息子さん夫婦が訪れて夕食をいっしょに楽しむ。孫娘のルーシーちゃん、ミン君も合わせて6人のにぎやかな食卓である。ルーシーは片言で、

「ノー、ノー」

としか言えない。いたずら盛りで何をしても両親からノー!と言われるので、ノーを最初に覚えたらしい。(笑)

 韓国から来ているミン君の友人が作った夕食のキムチがとてもおいしい。我々は、なぜ、こうもたやすく笑い合い、なぜ、こうもたやすく憎み合うのか?

6/17(WED)

 毎日新しいことを学ぶのでとても面白い。現在完了なんかすっかり忘れているので、何を学んでも新鮮な印象を受ける。(笑)

 先週、日本から船便で送っておいた荷物が届いた。高専の時に使っていた文法の教科書を見ると、石器時代のような英語に思える。文法のための文法、テストのための文法、英語教師のための文法、のような気もする。H先生、不遜な教え子をお許しください。

 夜、父と釣友の川村君に電話をする。トモアリ、エンポウトデハナス、タノシカランヤ。

 夢は破れて夢と知り、恋は喪くして恋と知り、時は流れて時と知り、友は別れて友と知る......(小椋佳)

6/18(FRI)

 午前中の授業で、現在完了進行形を習う。さっぱりわからない。アタマを抱えつつ授業が終わる。カフェでランチを食べてダウンタウンに繰り出す。

 クイーンズストリートの釣具店によって、明日の釣りに必要なものを買おうと思うが、値段が高かったので、ニューマーケットの「JustFishin'」に寄る。メタルジグ3ヶ、サビキ、オモリなどで23ドルであった。明日はジグをなくさないように気を付けよう。

 帰宅して、今日の復習をする。教科書巻末の文法解説によると、

1.時として、現在完了形と現在完了進行形の間にはほとんど、あるいはまったく違いがない。

例文:How long have you worked here ? How long have you been working here?

2.長い時間を要する動作を表す動詞、たとえば「待つ、勤める、学ぶ、旅する、遊ぶ」、こうした動詞の意味を考えること。こうした動詞の場合には現在完了進行形となる。

例文:I've been playing tennis since I was a boy. I've been learning French since Iwas a student.
 また、長い時間を要しない動作を表す動詞、「見つける、始める、買う、死ぬ、無くす、壊す、止める」では、通常は現在完了形を用いる。

例文:I've bought a new dress. My cat has caught a mouse.

3.状態を表す動詞、「好む、愛している、知っている、持っている」などでは、現在完了進行形は用いない。

例文:We've known each other for a few weeks. How long have you had your car?  誤用:We've been knowing each other for a few weeks.

4.現在完了形(単純)は、完了した動作について言及する。このことから、その文が数や量を述べる場合、現在完了形が用いられる。

例文:I've written three letters today. この場合には、現在完了進行形を用いることはできない。 誤用:I've been writing three letters today.

 などと解説されている。アタマで理解していることと、自在にしゃべることができることの間には、深ーい深ーいミゾがあるのです。

 夜、NZ代表オールブラックスとサモア代表とのラグビーの試合をテレビで見る。日本の社会人・学生によるラグビーがお遊戯に見えてくる。まぁしゃぁないか!深夜、ごそごそと明日の支度をする。釣りの最大の喜びは、前夜の準備にこそ、ある。

6/19(SAT)

 朝起きると、ジョーさんも起きてくれてたっぷりと朝食を作ってくれた。バスでレディースベイへ。釣果は2尾。前回よりも潮が良かったのか、型が大きい。しかし、最大のカウワイを釣り落とす。痛恨の1尾。帰ってムニエルでいただく。ああ、おいしかった。日本にいてもあんなに新鮮なサバは食べられませんからね。なにせシメてから数時間しか立っていない。今度は現地にわさびと醤油を持って行き、刺身にして食べようか?おかしな日本人がまた変なことしていると思われるなぁ。

6/20(SUN)

 午前中はホームページの原稿を書く。午後は、少し復習をする。

6/22(TUE)

 いよいよ明日は2回目の実力テストだ。がんばろう。

ヒアリング:設問を聞く前に読むこと。

ライティング:習った文法を使うこと。

グラマー:時制の一致、三人称、名詞の複数形、不規則動詞に気を付けること。

スピーキング:あわてなくてもいいから正確に話すこと。

6/23(WED)

なんとか2回目のテストをクリアーする。スピーキングはフィリップがパートナーだったので、スムーズにできた。テストの結果は、筆記試験・スピーキング合わせて89%であった。まずまずか。来週からは中級コースに上がれそうである。しかし疲れた。

 いったん家に帰って夕食をいただき、ニューマーケットにある剣道の道場を訪れる。まことに本格的な道場なので驚く。師範はグラハム氏、大学時代に交換留学生で京都に行き、大学の剣道部で鍛えられたとのこと。五段の腕前はさすがに強い。体を鍛えて来週から参加させていただくことにする。

6/24(THU)

 プリ・インターミディエイトクラスでの最後の文法、過去完了形を習う。さっぱり?わからん。まぁ、そのうち慣れるだろう。

 今日も早く帰って夕食をいただき、オークランド大学図書館の講義室で開かれる日本映画の会に参加する。日本人が大勢集まって盛況である。約150人ほど。本日の上映は「日本一短い母への手紙」、伊藤の採点では65点というところ。筋書きはおおむね良いが、細部の詰めの甘さと、出演俳優の演技力の乏しさには目を見張るものがある。

6/25(FRI)

 今のクラスでの最後の授業。しかし、再度、OPTテストを受けることになる。これは、入校時に行った実力診断テストであり、Oxford Placement Testだそうである。3者択一の問題を考えている最中では、Orand Parhaps Testというような状態である。しかし、前回の45点から60点へとアップしたのでまずまず。今日は学期の終わりなので、大勢の学生が卒業していった。また来週から新人が大勢来ることだろう。

 月日が矢のように過ぎて行く。少年老いやすく、学成りがたし。中年も、また。

 学校の前で1時に待ち合わせ、アンジェラ先生のクラスの昼食会が始まる。先生の旦那さんのアンドリュー、フィリップ、ウィニー、ソン・リー、ジェイ・ユン、ヨン・テイ、タダシ、カズ、ヒデ、ユリ、ユミ、マスミ、ゴウの面々である。公園したのカフェで遅いランチをにぎやかに楽しむ。勉強を終えてそれぞれの道へ、それぞれの国へ進んで行く何人かとは、もうおそらく会うことはないだろう。フィリップが、

「ブラジルにはピラルクーがいるから釣りに来いよ!」

と言ってくれる。

「もちろん知ってるさ。行ったら泊めてくれよ!」

と頼む。17歳、このブラジルの少年の明日にはどんな世界が現れるのだろうか?

 帰宅してベッドに崩れ落ちる。糸が切れたような睡眠、3時間。夜はポークステーキ。夫人とテレビを見ていると、なにやら幽霊の話をやっている。ハーマンさんが、

「あなたは幽霊を信じる?」

と聞くので、

「ええ、信じていますけど。ジョーは?」

と聞き返すと、以前、引っ越す前の家で、そこの古い地主であった老人が夫人の家の大きなイスに腰掛けている幽霊を見たことがあるそうである。うーん、なかなかコワイ話である。などと日記を書いて再びベッドに倒れ込む。

6/26(SAT)

 今日は雨模様。ダウンタウンのショッピングセンター前に11時に集合してウィニーの家へ。今日はクラスメートが集まってランチパーティーなのである。集った顔ぶれは、昨日とほぼ同じ。メニューは、たこ焼き・お好み焼き・ケーキ・マドレーヌ・水餃子・スペイン風サラダ・中華風茹で麺・インスタントみそ汁などなど。

 参加者が日本・台湾に偏っているので、アジア風のランチパーティーとなった。ジャパンマートで買ったお好み焼きソースの香りが異常に食欲をそそる。なにせ高かったもんね。朝まで飲んでいたというフィリップが遅れて登場する。昨日でお別れれかと思っていたので拍子抜けである。(笑)

 がやがやとしゃべっていると、フィリップが17歳、ヒデが27歳、私が37歳であることに気づき、三人で写真を撮る。「ヘイ!ゴウ!おれのおふくろも37歳だぜ!おれの父ちゃんだったとしてもおかしくないなぁ!」と、フィリップが笑う。トシはとりたくありませんねぇ。

 マスミちゃん、リョウ君によるお好み焼き・たこ焼きがスルドイ出来上がりを見せ、もうもうと香るソースの味が郷愁を誘う。熱いお好み焼きにカツオブシを振りかけると、フニャフニャと踊り出す。

「オーウッ!こいつら生きてやがるぜ!殺せ殺せ!」

 フィリップがフォークを振りかざして騒ぐ。午後のお茶とおしゃべりを楽しみ、5時半で解散。家に帰って早く寝る。

6/27(SUN)

 今朝は朝寝を楽しんだ。明け方猫がばたばた騒いだので不思議に思っていると、ダッチ君がスズメを捕らえて食べちゃったとのこと。ワイルドキャットである。

 ジョーさんが、ショッピングセンターに行くというのでついてゆく。広大なショッピングモールにはKマートやらフードタウンやらが複合して巨大なお買い物空間を構成している。ついふらふらとKマートの釣り具売場に行き、イーグルクロウのシングルフックと浮きを買い込む。買い物の帰りあたりから天気が好転し、家にいるにはあまりにも惜しい、あまりにも美しい冬の午後が訪れた。

「ジョー、レディースベイが呼んでいるんだ」

と、冗談を言い、釣り竿とリュックを持って家を出る。2時35分に来るはずのバスは、日曜の渋滞で10分遅れてやってきた。ワクワクと乗り込むと、いつものコースをのんびりと走り出す。緑の芝が美しいエルズリー競馬場、テイラーズヒル公園、のんびりと雌牛が草をはむ牧場などを横目に見つつ、いつもの信号のある坂を上りきると、はるかランギトト島がゆるやかにそびえる。こんな美しい午後に家の中にいるのは、「阿呆」である。

 トコトコとはやる心で坂を下りて行くと、いつもの浜には先客が一人。おおっ!なんと彼はフライロッドを振っているではないか?

「いやぁ、釣れますか?」

「ああ、ここは初めてなんで勝手が分からないよ」

 南アフリカから来たというスティーブは、5番ぐらいのパックロッドにフローティングラインという仕掛けで、ストリーマーを結んでいる。うーん、ここにも一人、釣りバカがいたか!と微笑ましく彼の支度を横目で見つつ、自分の支度を始める。

「もう何回も来ているのかい?」

「いいや、僕は3回目だよ。まだ来て1月半なんだ」

「僕もまだ来て間が無くて、まだ1尾も魚を釣っていないんだ」

 スティーブはミッションベイのあたりに住んでいるらしい。まだまだ満潮までは時間があるので、じっくりと彼のキャスティングを拝見する。南アフリカではキングフィッシュ(ヒラマサ?カンパチ?)を釣りまくったという彼も、フライフィッシングはまだ経験が浅いらしく、かなりぎこちない腕の振りから繰り出されるラインは、悲しいかな7mぐらいしか飛んでいない。

『.........うーん、あれじゃぁ期待が薄いなぁ......』

 と少し気の毒になった。

「スティーブ、もう2時間もすると満潮だから、そうすれば近くでもカウワイがアタックしてくるよ!」

 とアドバイスして、こちらもキャスティングを始める。40gのジグではいささか重すぎて、37歳の肩にこたえるので、25gのジグで様子を見る。四十肩って言いますからねぇ。

 日曜の日暮れ時、ノースヘッドに傾いて行く夕日の輝きの中を、3艘のシーカヤックがクルージングを楽しんでいる。この国は、アウトドア・レジャーが好きな人には天国のような場所である。無論、釣り人にとっても。カメラでパシャパシャと写真を撮っていると、やにわにスティーブの竿が大きく曲がる。

「ヒットヒット!」

「うーん、こんな近距離でも喰うときは喰うんだなぁ!」

 と、感心してみていると、彼の5番ロッドは悲しげな軋みで曲がり続け、青色のラインが水面を切り裂いて走って行く。おおっ、これにまさる喜びがこの世にあるだろうか?さすがにキングフィッシュで場数を踏んできただけのことはあり、いなし、すかし、あやつりながらスティーブがカウワイを寄せてくる。水面下で流線型の輝きが光を放ちながら疾駆する。

「ゆっくり、ゆっくり」

 彼の使っているリーダーがかなり細かったように思えたので、こちらも慎重にアドバイスする。岩盤の一カ所がなだらかなスロープになっており、スティーブがそこにカウワイを誘導してきた。見事な型である。バンダナで手を包み、背中のトゲに気を付けてムンズと掴み、岩の上にすくい上げる。

「やったーっ!」

「サンキュー!初めてNZで釣ったぜ!」

 オークランド郊外の浜で、南アフリカから来た若者と、日本から来た元・若者とがはしゃぎ回る。男は魚を陸に引き上げ、魚は男を少年に引き戻す。

 宵闇が浜を包み、スカイタワーが夕暮れに浮かび上がる。ちょうどフライパンサイズの1尾を釣ったあと、ぱったりとあたりが途絶えた。満潮時の夕暮れ、状況は最高のはずだが、不思議である。カウワイは暗くなると餌を喰わないのだろうか?が、しかし、沖合では小魚の群がぴしゃぴしゃと水面を騒がせ、ときおり大型の魚の急襲に怯えた何尾かが水面に飛び出してくる。ノースヘッドの丘に半分沈んだ夕日が水面に反射し、その輝きの中で小魚が逃げまどう。カヌーイストの野田氏の言葉にあるとおり、この光景を見て胸がドキドキしないやつはインポであろう。あたりはすっかり暗くなり、スティーブが釣り具を片づけ始める。こちらも店を終うとしよう。

「スティーブ、来週の土曜の満潮は午前10時半だぜ!」

「もちろんまた来るさ。天気が良ければな!」

 毎週末の満潮の時刻を暗記してしまった自分にいささか苦笑する。グリーンレーンの交差点でバスを降りると満月が美しい。家に帰るとジョーさんがサラダを作っている最中であった。

「あら!また釣ってきたのね!」

 今日はリブ付きのフライパンを借りて、カウワイのソルト・ステーキ、サラダと蒸しポテト添えというメニューを自作する。小皿に醤油とSB印のワサビをとり、レモンをかけたほかほかのカウワイの身を浸す。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

もうこの後は書けませんね。

6/29(TUE)

 昨日から新学期が始まり、午前中はEAP(English for Academic Purpose)、午後はIELTS(International English Language Testing System)

のコースとなった。先生は、Mrs.ChelieさんとMrs.Karenさんである。二人ともまじめな先生で、活発奔放な前の先生方とはやや雰囲気が異なる。どちらのコースも面白い。ためになる授業である。学校のことはあっさり書いていますが、まじめに勉強しております。念のため。(笑)

6/30(WED)

 午前中の授業では、インタビュー結果を200語の作文にまとめる宿題が出る。会話よりもさらに細かいところに気を付けなければならない。娘ほども歳のちがうジェリー嬢から話を伺う。中国から来ているとのこと。午後の授業では、IELTSのリーディングの模試を行う。60分で42題の設問に答えなければならない。早とちりでミスを犯す。38問の正解。が、しかし、これは一般クラスだったので、アカデミッククラスではこの倍の量の読解を行わなければならないと聞いて愕然とする。風邪気味であり、早く帰って寝る。夕食食べて宿題を済ます。

 あーぁ!明日からもう7月だぁ!!!!


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