飛行日誌

2003/10/18  微風の中、初の自力着陸

 少々寝過ごして、家を出たのが7時過ぎ、河川敷の飛行場に着いたのは9時近かった。駐車場には見慣れた車が止まっており、テールゲートの下でIさんの笑顔がほころびた。

「おはようございます! お久しぶりですぅ」

「久しぶりィ!」

 車の中の特設ハンガーにはモーターグライダーの長大な主翼が2セット架かっている。

「もう飛ばしましたか?」

「今充電中、これからだよ」

 それじゃぁ、失礼してお先に! ということで、スカイカンガルーEPにバッテリーを装備し、少し曇りがちの空へ押し出した。ググーンと上昇して頭上げの傾向を見せ始める。よしここで若干のエレベーターダウンを....と思って操作したものの、なぜか逆をうってしまい、あららという間に失速した。ア!いかんいかんと慌てて立て直したが、その後もエレベーターの逆うちを繰り返し、それでもなんとか上空に達した。

『どうも発進直後に安定しないなぁ、まだヘタだということだなぁ......』

 何度も逆うちをしておいてヘタもなにもないわなぁ。

 が、スカイカンガルーはいつものように軽快!というにはちょっと大人しすぎる飛行を見せている。まぁブンブン振り回すにはちょっとパワーが不足していが、ゆっくりユックリの飛行がこの機体の持ち味であろう。

 今日は、上空を右往左往するだけでなく、きっちりとした90度旋回を繰り返し、大きくきれいな長方形を描くことにする。正確に90度曲がったところで直線飛行に入るのは、なかなか難しい。しかし、単に往復飛行をするよりは、機体が通るルートの枠組みを設定しやすく、良い練習になる。難点は、左回りに慣れてしまったので、右回りが相対的にヘタなことである。今後は直角8の字旋回:正方形を横に2つ並べたようなルートの飛行を練習していこう。

 と、思っているうちにポケットのキッチンタイマーが鳴り、7分が経過したことを知らせる。オートカットが働くまでにはまだ間があるが、着陸進入のやり直しなどを考慮すると、すぐに降ろした方が無難なので、河川敷の上流側に機体を回し、畑の上空で最後の旋回をしながらスロットルを絞る。こちらを向いた機体が鼻を下げ、スゥーッと滑走路に近づいてくる。ほとんど滑空状態でエレベーターだけで高度を調整しながら、草の伸びた滑走路に降ろす。線を引いたようにきれいに着地し、単車輪のメインギヤで滑走し、目の前で止まる。

『うーん。どうやら無風であればなんとか着陸できるようになった。これでエンジン機のプレイリーを単独で降ろせるようになれば、まずまずであるが.......』

 同じ主翼を使い回ししているのだが、スカイカンガルーEPとエンジンのプレイリーとでは、格段に飛行速度が違う。170gほどの機体重量の違いが、大きく影響しているのだ。

 その後、ほぼ無風、曇り時々小雨という天候の中、充電してきた電池をすべて使い、スカイカンガルーで6フライトを行った。今日はメンバーが少ないとは言え、かなりの集中飛ばし込みである。(笑)

 午後、2時を回り、こんなに無風の時はめったにないと思ったので、プレイリーを支度し、初の単独着陸に挑戦することにした。クラブ内では最年少、しかも終身名誉会長のR君(小学2年生、ヘリ・飛行機ともに上手!)が始動を手伝ってくれた。(笑)

 草が多いのでIさんが手投げ離陸を手伝ってくれた。7割ほどスロットルを開けながら押し出された機体は、ちょっと沈んだものの、力強く上昇していく。電動機と思うと、エンジン音が少々気になるが、力強い音と思えば頼もしい。

 上空での長方形旋回ばかりしていてもしょうがないので、着陸をイメージして低空飛行とアプローチを繰り返す。川側から、静かだが意外と力のある風が吹いていることに気づいた。こりゃ流されるかな?と思い、近くで見ていたR君に、安全のため、車のあるところまで下がっていてもらうことにした。

 スカイカンガルーよりもちょっと向こう側から畑の上空に進入し、左に回しつつエンジン回転を落とす。が、万一のエンストに備えてやや高めで保持しておく。川からの風を考慮し、ちょっと堤防側に寄せてから斜めに降ろすことにした。徐々に高度を下げてきた機体が真っ直ぐに滑走路に向かって来る。さすがにスカイカンガルーよりは沈下が早いなあ、機速も早いし、と思っていたらすぐに地面が近づいたので慌ててエレベーターを引くと、高度1mくらいで持ち直し、その後ストンと降りた、というか落ちた。ワンバウンドした機体は滑走路の凹にタイヤをとられ、見事に前転して止まった。

「あぁ~! 降りたというか落ちたぁ!」

 幸いにも機体にダメージは無く、一応滑走路のエリア内に降ろすことができた。いやぁそれにしてもスピードの速いのには改めて気づかされた。ベテランのOさんやTさんは、プレイリーを降ろしてもらう時、アプローチ中でももっと機速を落として進入しているので、まだまだ改善の余地はある。

 いやぁしかし。初めてエンジン機を着陸させたので一安心した。無風時さえ選べば、これでなんとか単独飛行ができそうだ。町民グラウンドにおいて、NORA400で行った着陸アプローチの反復練習が、かなりの効果があったようだ。課題は離陸直後の安定した上昇、右旋回の習熟、機速を殺しつつ安定した着陸アプローチ、といったことだろうか。

 少しも機体を壊さずに終わった一日は大変珍しい。来週が楽しみだ。


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