99年11月 IELTS 合格! 大学受験の準備

11/1(MON)

 なぜか起きたら偏頭痛になっており、学校を遅刻した。文法のテストは 65点、リスニングは 90点だった。(今日のリスニングは易しかった) 文法の知識が必要なことに改めて気づかされた。

 帰途、床屋に寄る。話好きの親父さんとしばし歓談。散髪代は16NZドル。約850円程度。

 もうあんまり詰め込み勉強をしても疲れるので軽く流す。

 夜、姪の愛さんからメールと画像が届いた。オレももう一度中学二年生に戻れたらなぁ......。

11/2(TUE)

 今日はいよいよ試験の前日である。スピーキングのテストに備えていくつかの会話テスト・質問応答を予行演習するべくダウンタウンの本屋に向かう(笑)

 ウィットコールのインフォメーションには人の良さそうなおねえさんがほほえんでいたのですかさず近寄り、学生割引の条件、買える本の種類、割引率(10%!!)、必要な証明などを聞き出す。

 次なる標的は前から行ってみたいと思っていた地図の専門店オークランドマップセンター?である。南島西海岸の 25万分の 1 の地図を3点、マウントクック・グレイマウス・クライストチャーチのエリアを買う。一枚あたり11.5ドル。約600円。

 店員のお兄さん(もちろん私よりだいぶ若い)に、マウントクック周辺地域の釣りの話などを吹っかけて約10分ほど一方的に歓談。聞けば、GIS(コンピューターによる地理情報システム)はオーストラリアの某会社が進んでいて、地図製作や衛星データを扱っているとのこと。話のついでに地球儀模様のビーチボールとオーストラリア東海岸シドニー周辺の釣りマップも買ってしまう。

 割と歩いたのでやや疲れて帰宅。あんまり詰め込み勉強しても無駄なので、テレビを見て軽く流す。(笑)

 さあ、明日は試験だ!

11/3(WED)

 朝、少しゆっくり8時に起きて白いご飯にインスタントのみそ汁と生卵にて朝食。他の日本人留学生が聞いたら目を剥いて怒りだしそうな献立である。ハーマン夫人に感謝。

 少し復習をして11時に大学へ。昼の12時から都合5時間近いテストが始まった。

 リスニングの30分を通じて心臓がドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキしており、かなり禁鳥してしまった。なんだこの辞書の変換は!いきなり第一候補で禁鳥は無いだろう!(笑)

 続くリーディングは、私好みの問題

「北大西洋におけるサケの個体サイズの縮小化について」

という内容だったにもかかわらず、終わってみるとどんな出題だったか覚えていない状況。

 さらにライティングは

「国際的なツーリズムの隆盛がもたらすマイナス面について論ぜよ」

という出題。問題自体はなじみのあるタイプであったが構成が雑で粗末なエッセイとなった。

 最後のスピーキングテストを細面のジョン氏と釣りの話題で盛り上がって一日のテストを終えた。(笑)

 あとは来週の結果通知を待つのみ。

 サイは投げられた。歳じゃないってば、この辞書はまったく...。

 試験の反省

  ライティングの力が足りない。

  速読力が弱い、読解力も同様。

  バラエティに富んだ質問ができない。 

であった。次回に備えよう。(笑)

11/4(THU)

 昨日の疲れがどっと出て、9時までダウンしていた。結局学校は2時間目から行った。夜もアタマがボーとしている感じ。テレビ映画を見て寝る。

11/5(FRI)

 昼で授業が終わり、ミツヒロ君夫妻と韓国料理店でランチ。その後、ティサドルにてパンフをもらい、ニューマーケットへ。土産のカレンダー、虫除け剤、本を買って帰る。

 夕食は、台湾のコニー嬢が餃子を作ってくれたので感激していただく。

11/6(SAT)

 せっかくの土曜日も停滞している低気圧のおかげで家に閉じこめられる。

 午前中は知人各位へのお便り書きをして、午後はホームページの更新用資料づくりに精を出す。

 夜、エベレストへの幻の初登頂が論点となっているマロリー氏の遺体発見に関するドキュメント番組(BBC製作)を見る。NZはイギリスの文化の影響が大きいので、テレビでは頻繁にBBCの番組がかかる。

 険しいエベレストの斜面にひっそりと眠るマロリー氏の遺体が映し出されたのには息を呑んだ。1924年の昔に、現在とは比べものにならない貧弱な装備で、あの高度・難度・急斜面・孤独・自身の体力と精神力の限界に挑んだ男達の気迫・根性に畏敬の念を覚える。

 BBCといえば正統派マスメディアの代名詞なのであるが、その一方で、モンティパイソン、フライングサーカスなどという極めて高度な狂気をともなうコメディ番組を配信していたりするのが興味深いところである。イギリス人のユーモア感覚にはちょっとついていけないものがありますね。面白いけど。

 TVシリーズの Mr.Bean では、彼がエリザベス女王に頭突きを食らわせて女王様失神なんていうシーンもあったからなぁ....

 夜、さらにHPの更新に勤しむ。

 明日は、晴れれば釣り、雨ならば読書である。晴釣雨読。

11/06(SUN)

 強風のため、釣りを断念。HPの更新に励む。

 夕方、近くのラグビー場へジョギングに出かける。疲れた。ちょっと走っただけで心臓がガクガクしてしまった。来週一週間はジョギングを続けて剣道の道場での練習に備えよう。

 夜、長良川河口堰関連の情報をインターネットで検索する。思っていたよりも状態は深刻である。特に飲料水への利用が問題である。

11/08(MON)

 夕方、帰宅後ジョギングへ。月曜というのにラグビー場には老若男女合わせて2百名ほどがラグビーを楽しんでいる。夏時間が始まって日が長いのでみんな仕事を終えてからやってきたらしい。しかし、おなかがすかないのかな?

 昨日よりさらに疲れる。帰りに家の前の坂が歩いて上れなかった。

 夜、NZ淡水釣り協議会のホームページを見る。あまりの内容の凄さに圧倒された。現在、問題・論争となっている項目の整理・協議会の意見、地域からの活動レポート、各新聞社へ意見を述べるためのメールアドレス一覧、ロビー活動のための政府筋、各党国会議員のメールアドレス一覧、自然保護、環境問題、などの最新ニュースソースの一覧などなど。

 どのような人達がこのような活動を支えているのか、その思想・活力源・財源はどのようになっているかが知りたい。むろん、大部分をNGO、あるいはボランティア的活動で支えているのであろうが。

 昨日の長良川の問題と合わせて、社会を動かす、社会を変える思想・行動の重要性を考えさせられた。

11/10(WED)

 夕食後、大風の中、ジョーさんに送ってもらって近くの商業会館?で開かれた、オークランド淡水釣りクラブの会合に参加する。

 約60名ほどの参加者が集まったホールでは、中にあるバーで売っているビールのジョッキを手にとり、釣り談義に花が咲いている。

 本日のお題目は、海でのフライ釣りについての講義が2題。ロッド・リールの実演、ビデオ上映も含めて、約3時間があっという間に過ぎた。

 再来週は、郊外のプールにて、釣り長靴、衣類一式を装備した上での水泳訓練が催されるようである。歓談した数名の会員さんの中には、日本の学生をホームステイで預かっていたというおじさんや、名古屋へは3回行ったことがあるという会社員の人もいて楽しかった。

 来月の会合は、クリスマスパーティだというので楽しみである。

11/11(THU)

 午後、大学の書店で、中古の参考書を2冊購入する。いずれも良い本だったので嬉しかった。河川の生態学と環境NGOの解説書である。NZの発行の本は比較的安いが、英米の出版物は異常に高い。まぁ、これは日本も同様であるが。買うは易しく読解は難し。

 横浜から来ている

Sさん(この表現方法について特に深い背景はありません、(笑))

とばったり大学構内の書店で会って立ち話をする。英英辞典を探しているそうなので、お勧めの辞書を教えてあげた。

11/12(FRI)

 今日は午前中で授業は終わった。中華料理屋で5.5ドルのランチ、麻婆豆腐であった。

 いつもとは違う、ルート392系統のバスで帰宅。このバスは家のすぐ近くまで来るのだが、本数が少ないのが玉に瑕。

 なにか胸騒ぎがしたので早めに家に帰ると、大学の試験センターから受験結果が届いていた。半ば神頼みで封を開けると、とりあえず必要な点数には届いていた。安堵どどどどどどどどどどどどのため息。

 やれやれ。次は願書と小論文の作成だ。

 午後は、ホームページの原稿書き、そしてランニング。ジョーさんが祝杯何にすると聞いてくれたので、ビールをお願いした。久しぶりのビールがうまかったァァァァァァァァァっ!。

11/13(SAT)

 今日は近くのエキスポセンターで、ビッグ・ボーイズ・トイズが開催されるので見に行ってきた。これは何かって言うと、まぁモーターショーとボートショーとオーディオの見本市となんやらかんやらが一緒くたになった展覧会である。大きな子供のおもちゃ展示会である。

 曇りがちながらもまぁ快晴の土曜日とあって、どこにこんなに人がいたのかと思うほど大勢の人が集まっていた。特にティーンエイジャー、若者の姿が多い。展示は、高級スポーツカー、乗用車、4×4、ボート、釣り具、オーディオ、オートバイ、マウンテンバイク、カヌー、ヨット、グライダー、ヘリコプター、工具、ジェットバス、サウナ、浄水器、家電製品、ひげ剃り、パソコン、デジカメ、一眼レフと、まぁよろずのオモチャが勢揃いである。

 人混みに押されて、とあるコーナーへ流されていくと、

「これまでになかった特大サイズ! 抜群の耐久性!!!」

 などという垂れ幕が下がったブースがあったので、何を売っているのか見てみたら、なんと○○○ー○の新製品展示であった。(笑)

 おまけに周辺にはあの形状をした着ぐるみに入った金髪のお姉さんが笑顔でパンフレットを配っていた。さすがに試供品の配布はなかったなぁ。(笑)

 ともあれ、大きなホール以外にも、屋外での展示も大変面白く、ビンテージ動力機械の愛好会では、1930年代の古典的原動機、エンジン、ポンプ、脱穀機などを新品同様にレストアして展示してあり、それがみな立派に動いているので感動した。

 別の広場では、オークランドグライダークラブの展示があり、高性能グライダーが2機展示してあった。会員のお姉さんに説明を聞くと、ど素人が一人で飛べるようになるまでには、約40回のフライトが必要とのこと。滑空比が1:33とか、1:49とか書いてあったので、その性能の良さに驚いた。(注:これは、グライダーが滑空する距離と降下高度との比であり、33m飛んで1m高度が下がることを示す。)

 コックピットの操縦桿とペダル、計器類を間近に見ることが出来て感動した。今日はやたら感動しているのであった。

 自動車のコーナーでは、米軍の大型ジープ「ハマー」とか、懐かしのフォードGT40のレプリカとか、フェラーリF365?(例のF1タイプの変速システム:シフトレバーがハンドルの裏側に付いているやつ)が展示してあった。ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキの各オートバイメーカーの展示も盛況であった。

 マウンテンバイクのコーナーでは、先回のアウトドアショーで会った若者が、今日も華麗なトライアルライディングを披露していたので立ち話をする。さすがに今日は自転車を借りて試技をする気力は無かった。(笑)

 釣り具の展示では、大物カジキ用のルアーを売っていたが、値段のいいのにも驚いた。カラフルな照る照るボウズみたいなルアーが85NZ$とかで、約5000円もするのだ。一個5000円でっせ。

 午後遅く4時頃に帰宅してちょっとお昼寝を楽しんだ。夜になると少し冷え込んで、変な気候である。

11/14(SUN)

 今日は朝から大学関係者、自然保護団体、政府機関の数人に宛てて、目的の学科を専攻するにはどの大学が良いかを訊ねるEメールを書いた。先週担任のポリーン先生に添削してもらったので、概ね間違いないであろう。さらに、午後は調べものをして、ホームページの原稿を書いた。

 夕方、松山さんが友人を連れてやってきた。カナダ出身で世界各国を回り、この間までジンバブエで学校の先生をしていたというカーティスさんは、背の高い髭の似合うカナディアンである。

 まぁ話の面白い人で、アフリカ時代には夜になると学校の備品を狙って強盗が窓の外に列を作って順番待ちをしていたなどと聞かされる。今は、オークランド南部の高校でコンピューターなどを教えているそうである。

 世界は広い。つくづく広い。

 夜、さらに書き物をして、寝る。

11/15(MON)

 今日は、朝から快晴。気持ちのいい初夏のオークランドであった。オークランド市立図書館で環境保護、動植物の移住の歴史に関する本を借りる。

 学ぶことは多く、中年は老いやすい。

 帰宅して宿題、書き物。夜、関係者に出した6通のメールのうち、すべて返事が来ていて感激する。ハミルトンにあるワイカト工科大学で志望する学科が進んでいるとのこと。どたんばになって志望大学が替わるかもしれない。まぁ、やるからには好きなことを学ぼう。

11/16(TUE)

ジー・リー嬢とお友達を迎えて

11/19(FRI)

 昨日のバーベキューパーティで風邪をもらったらしく、一日寝込む。夕食を食べたら元気が出た。

 今日はジョーさんの誕生日だったので、かねてから準備しておいた猫の彫刻を贈る。喜んでもらえたので一安心。

 来週は大学向けの願書を作成して郵送しなければならない。

11/20(SAT)

 朝からエキスポセンターのブックフェアに行く。

入場は無料で、新刊本、カレンダー、文具、CDが15-50%程度割引されて売られていた。

本の種類は、

ニュージーランド関連の写真集、図鑑、地図、ガイドブック、来年のカレンダー、風水、医療・健康関係、

自動車、船舶、戦記物の写真集、料理の本、デザイン・手芸関係、フィクション、ペーパーバック等。

CDはポピュラーの新しいのからクラシックまで、ゲームのCD(プレステ?)などもあった。

 アメリカで発行された「釣りの百科事典」を買う。日本では入手しにくいし、たとえ売っていてもバカ高いもんね。

午後は、ホームページの書き物。

11/21(SUN)

 今日は早起きして釣り具一式を揃え、しかし竿は持たずにパパトエトエの市民プールに行く。

 オークランド淡水釣りクラブ主催の「Wader Course」、釣り用長靴、ベスト、ジャケット、帽子など一式を身につけての水中転落訓練!が行われるのだ。

 プール前に行ってみると、数人のメンバーが歓談している。今日のインストラクターの??さん、医師のデーブさん(しかし細身)、フランクさんなどが四方山話をしている。イギリスでは一日の鯉釣りのライセンスが15ポンドもするとか、こないだフライを買ったら一本2.50ドルもしたとかの内容である。と、書き出すときりがないので別途まとめるが、実に有益な訓練であった。要点としては、

○落ちた瞬間には口を閉じ、目を開ける。

○決して泳ごうとしない

○落ち着いて体勢を整え(膝を引きつけると浮きやすい)、楽に浮いた姿勢で流される。

○両手を広げてバランスを取り、頭を上流側にして流される。

○お尻や背中が川底に着くまで流されたら、ゆっくり立ち上がる。

であった。

 来週は、大学申請用の書類をまとめて郵送のこと。

11/23(TUE)

 昨日父に頼んだ戸籍抄本のファクスが学校に届いた。これを領事館に持っていって出生証明書の英文書類を作ってもらうのだ。

 と、領事館まで行ったところ、勤労感謝の日で休みとのこと。なんてこったい!

 夜、大学に提出する小論文を作成する。これがまた、難しい。今週中に仕上げて完成度の高いものにすること。

11/24(WED)

 午前中家で小論文を書いて、午後は領事館へ出生証明書の作成を依頼しに行った。帰りに学校に寄り、担任のポリーン先生に添削をお願いする。いろいろな方面にお世話になった。

11/25(THU)

 来週はハミルトンの大学まで願書を提出しに行くことになりそうである。

11/26(FRI)

 今日は午後早く帰って出願書類を準備した。再度小論文に手を入れたので、月曜にまた先生に添削を依頼すること。

 夕方、東京から友人の鰐部さんが来るのでダウンタウンの韓国料理店で歓談する。タウポ・ロトルア方面で通算20尾以上鱒を釣ったとのこと。いやはや。

 トモアリ、エンポウヨリキタル。

 キムチがうまい、ビールがうまい。

11/27-28

集中的にホームページの原稿を書く。書きたいことは山ほどあるが、筆が進まない。資料は売るほど集めたがなかなか読めない。

 やれやれ。

11/30(TUE)

 ようやく小論文を構成し直し、帰宅後清書する。約380語、A4にびっしり一枚の分量である。

 各種の書類を整え、封筒に入れる。明日はハミルトンに行って提出するのだ。

 バタバタとした11月の後半だったが、なんとかヤマは越えた。いよいよ今世紀最後の12月が始まる。


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