ティップス
釣りの最中に 流れを利用したキャスト
川幅が狭い上に、両岸から木立がかぶさっていて、前も後ろもキャストするスペースが無いポイントというのは、本当に釣りにくいものです。
特に、重たいニンフと大きなインジケーターを使うような場合、無理してキャストするとたいていトラブルに見舞われます。(当社調べ)
こうした場合には、流れを利用して、ほとんどスペースをとらずにキャストすることができます。
- まず、川の流れに乗せてフライライン、リーダー、フライをめいっぱい下流に流します。この時、ラインを張りながら流していかないと、ニンフが底に掛かりますのでご注意を。
- 次に、ロッドを下流に向け、ロッドからフライまでが一直線になるように保持します。
- そして、ロッドを水平に保ったまま、ゆっくりと持ち上げて、フライラインを水面から持ち上げます。ラインを持つ手は、リールに近づけて、シングルホールの準備をしておきます。
- ラインをホールし、しっかりロッドに負荷をかけながら、キャストします。タイミングよくキャストとホールが決まれば、数メートルはラインをシュートできる勢いでキャストできます。
このキャストは、スイスから来たベアトリスさんに教わったのですが、藪の多い川を釣るときにはとても役立ちます。また、開けた川でも、シビアな鱒を狙うためにフォルスキャストを少なくしたい時には、まったくフォルスキャスト無しでキャストできるのでなかなか有効です。
2001/09/22