ティップス
釣りの最中に スピニングリールの逆転によるルアーの送り込み
これは、学生時代に、釣り同好会の親友である岡田君から教わった技です。
岩魚のいる川では、春先や増水時には、岩魚が渕尻にある岩の陰や、岸沿いに生えた葦などのえぐれに身を潜めています。こうしたポイントは下流からでは攻めにくいので、いったん上流に回ってから下流へ向けてルアーをキャストします。
ルアーが着水し、目的のポイント付近でアクションを開始したら、スピニングリールのハンドルをフリーにしてゆっくりと逆回転させ、流れに乗せてルアーにアクションをさせたまま、バックで、下流側の目的のポイントまでルアーを送り込みます。ルアーを送り込むコースは、ロッドを左右に倒して調整します。魚がヒットしたら、まずアワセて、ロッドを立ててからリールのレバーを操作し、逆転を防止してから巻き上げます。
この方法に適したルアーは、スピナー、軽めのスプーン、フローティングミノー等です。
フェザリング(人差し指でスプールを押さえ、ラインの出を調節する方法)でも送り込みはできますが、魚がヒットした時に合わせが遅れたり、弱くなるので、ハンドルを逆回転させるほうが良いと思います。
残雪の新潟の渓で、岡田君のこの技を初めて見た時には、文字通り目からウロコが落ちる思いをしました。目の前で大きな岩魚を釣り上げられ、本当にショックでした。(笑) もう二十年以上も昔のことです。
2009/08/14