ティップス
キャストの前に 渓流の歩き方
餌釣りのベテランの方とか、漁協のおじさんに言わせると、
「あんたら若い衆は、川ン中へダバダバと入ってそんな長いもの振り回して、それじゃぁ 魚は釣れんわナ」
ということになります。
釣り雑誌の記事でフライフィッシャーマンの写真を見ると、たいていの人は胸まであるウェーダーを履いて川原を歩いているわけですが、魚を驚かせないために、
川を渉るとき以外は、水に入らない
ぐらいの心がけが必要だと思います。
昨今の渓流釣り事情はたいへんシビアですので、特にフライフィッシングが面白くなる五月以降なんかは魚が神経質になってきます。ですから足音、水の音などを絶対に立てないようにすることが肝心です。
ルアー、フライの釣りは遠投が効くので、ついつい安直に川の中を歩いてしまいますが、要注意です。
とは言っても、夏の夕方のイワナはかなり大胆になりますので、いつもいつもそんなに気を使わなくてもいいのですが、基本的な技術として川を静かに歩くことを覚えることが重要です。
本棚から で紹介している、二階堂清風さんの著書「釣りと魚のことわざ辞典」の中には、こんなことわざが出てきます。引用しますと、
「釣り場は半歩で歩け」
渓流釣りにいわれる言葉。渓流魚は敏感で警戒心の強い魚。釣り場では静かに行動することが第一。一歩のところを半歩で歩くように心掛けると、行動が小さくなり、音を発することもなくなる。また、ゆっくり歩くことによって川がつぶさに観察出来て、ポイントがよく見えて来る。
と書いてありました。
2018/03/25(追記)