留学日誌
99年10月 IELTS の本試験を控えて
10/2(SAT)
朝起きて、朝食を食べてからジョーさんとマウントイーデンの戦争記念館でセカンドハンドブック(古本)市が開かれているので顔を出してきた。ちょっと見のつもりが1時間以上滞在し、ジョーさんは6冊、私は2冊の本を購入した。
一冊はカンタベリー地方の山間地に暮らした主婦の自伝、西部劇のような駅馬車に乗って開拓の厳しい暮らしをつづった物語である。
もう一冊は1940年~60年代にかけての、コブ峡谷における水力発電所建設の記録。けっこう高かったが、新刊書店では買えないことがわかっているので、清水寺からバンジージャンプをする思いで購入する。50ドルの価値はあったと帰ってからしみじみページをめくって感激する。
夜、7時からヒデくんのアパートでパーティ。久しぶりのビールは回る回る。いろんな人がいますねぇ。世の中には。
10/4(MON)
今日はケンブリッジ英語検定の文法テストを行う。40/75の出来。53%では、合格ラインの60%に届かない。さらなる努力が必要。
午後は、会話のテストの練習。IELTSの練習にもなる。
夜は、IELTSのリーディングを2セット、ライティングを1セット行う。まだまだ目標は遠い。
10/6(WED)
今日は、模試の結果が良かったので、やや安心した。しかし、IELTSのテストは油断すると10ポイントぐらいすぐに落ちるので気を付けなければならない。特に各テストの立ち上がり。パニックになるとうろたえて問題に集中できなくなるので要注意。
夜、テレビニュースで東海村放射能漏れを報じていた。???大丈夫かいな?と、思えばカンタベリー大学が学費30%以上の値上げを検討しているとのこと。冗談ではない! 多少の円高差益など吹っ飛んでしまい、なおかつ留学計画が危機に瀕するではないか!
ミルク飲んで寝る。あたふたしても始まらない。
10/8(FRI)
今日でオークランド大学のIELTS準備コースが終わった。みんな、住所などを交換し、互いの健闘と幸運を祈りつつ別れた。
帰途、本屋のハシゴをする。ディモックス、ウィットコール、アイコン、USBなど。
10/9(SAT)
午前中部屋の片づけ、午後受験勉強、夕方からジェレミーさんに乗せてもらってレディースベイへ行くが、強風・濁りで釣りを断念。帰り道に桟橋をのぞくが、ここもあまりの強風。今日はついていない。
10/10(SUN)
なんと言うこともなく、日曜が終わった。夜宿題をする。
今日のテレビ映画は、フォレストガンプ。各シーンがとても美しかった。特殊撮影も見事である。いろいろと考えさせられる映画でもあった。
10/14(THU)
午後の授業で、ジョークを一つ覚えてきて話すという宿題が出た。アタマを絞りつつ、昔呼んだ開高健の小説から一つ拝借して切り抜ける。
夜、料理番組を見て、夕食直後にも関わらず舌なめずりをする。イタリア料理はオリーブオイルを滝のように使う。
10/16(SAT)
今日は朝寝坊して9時半に起きた。あわてて支度してダウンタウンへ。ヒトシ君とベアット君と待ち合わせて、地元の人の間では知らない人はいないであろう、ヌーディストビーチとして有名なレディースベイへ釣りに行く。バスの中で、顔見知りのヌーディストの某君と出会う。ヒトシ君も気づいていたが、お互い何も言わなかった。(笑)
浜はあいにくの濁りで釣れる気配が無い。三人で天気の良い午後の昼寝を楽しむ。泳ぐ人、脱ぐ人、日光浴を(全裸で)楽しむ人、そして釣り人。のどかな春の一日であった。
帰宅して釣りのビデオを楽しむ。ジョーさんが巻き寿司を作ってくれて、ヒトシ君が日本酒を買ってきたので楽しい夕餉となる。ヒトシ君はまだ若いのだが、すかさず日本酒をジャパンマーケットで入手してくるあたり、非常によくできた青年である。感心感心。
10/20(WED)
この頃は、IELTSのテストが近いので、平常の授業が上の空である。いかんいかん!
スイスから来ているベアット君が今週で修了し、3ヶ月の旅に出るとのこと。明日の夕食は韓国レストランで送別会となる。帰途、釣具屋によってちょっとした餞別の品を買う。
夜、ライティングとリーディングの模試を行う。得点は6.0、もう一息の正解が得られない.....。
10/22(FRI)
今日から三連休である。10/25日はNZの祝日:Labour Dayであり、(労働者の日?)、学校の生徒達はそれぞれタウポやベイオブアイランズ方面へと旅行に出かけた。
午後、ジョーさんがレミュエラへ買い物へ行くというのでのこのこ付いて行く。この街は、街と言っても数百メートルの商店街なのだが、独特の洒落た雰囲気があって、素敵なところである。ジョーさんと40分後に待ち合わせてしばしの散策を楽しむ。
魚屋で、NZ南島名産のホワイトベイトを売っていた。100gが約600円であり、なかなかの高値である。シラウオに良く似ている。
小さな土産物屋さんで、アメリカで出版された小さなフライフィッシングの本を買う。なかなか良くできた本である。自分に一冊、ブリントさんに一冊。
10/23(SAT)
朝寝を楽しみつつ昼前には起きて、大学関係の問い合わせのEメールを数通書く。午後は模試を2題。リーディングは 6.5 であった。ライティングは悪筆が目立ち、先が思いやられる。
寸暇を惜しんで(笑)、レディースベイへと繰り出すがトンデモナイ強風と濁りで即、退散。
帰途、フードタウンにて見て歩くだけのショッピングを楽しむ。
10/30(SAT)
珍しく朝9時に起きて、近くのエキスポセンターへ、モデル・エンジニアリングショーを見に行く。これは、オークランドのモデル・エンジニアリング愛好家達が主催する鉄道・船舶・航空機・機械・工作機械などの模型の展示会である。体育館ほどの大きさのホールに数千点の模型が勢揃いし、圧倒的な迫力であった。
なかには製作期間-10年!!などという機関車の模型(実際に石炭を焚いて走る!)もあり、製作者の熱意に感動した。長い製作日数を要するせいか、展示者のみなさんは、みな年輩の方ばかりであった。(笑)
ちょっと歩いただけなのに、えらく疲れた。トシだなァ。
10/31(SUN)
今日は午前・午後と真面目に勉強した。ほぼ、やれることはやったので、あとは本番に体調を整えて実力を出すだけである。
目標
リーディング7点
リスニング7点
ライティング6点
スピーキング6点
で、平均 6.5 点を取るのが理想である。
格言に曰く、捕らぬ狸の皮算用。
試験当日にいるもの。
パスポート
鉛筆数本
鉛筆削り
水筒(ジュース入り)
チョコレートバー数本
面接試験の予想質問集
申込用紙の控え
ボールペン
などか。
格言に曰く、明日は明日の風が吹く。
Tommorow is another day.