留学日誌
長期留学の際に便利な持ち物
これは、私が1999年の5月から2002年の12月まで、ニュージーランドに留学した時に気が付いたことをまとめた記事です。2014年7月に古くなった情報を見直して、加筆修正しました。
●名刺
留学生活中にはいろいろな人と出会いますので、名前、住所、tel、email-address などが入った名刺があると便利です。
名刺といっても本格的に印刷したものではなくて、パソコンとプリンターで作った簡単なもので多いに役立ちます。A4の普通紙に印刷して、定規で名刺サイズに切り出しても十分ですし、名刺専用の用紙も各種市販されているので、日本で数百枚作って持ち込むと便利でしょう。それほどかさばるものではないですし。語学学校ではパソコン・プリンターが使えるところもありますし、街のインターネットカフェでもデータさえあれば印刷できます。(ただし日本語フォントの使用可・不可は場所によります)
●クレジットカード
何かと便利なのがクレジットカードです。留学費用をニュージーランドの銀行に送金することも可能ですが、為替の変動によっては不利な時期もあります。円が強ければクレジットカードで買い物をすることができます。
●国際運転免許証
留学先で自動車を使う予定のある人は国際運転免許証を作ってくると便利です。
●戸籍抄本
大学などの入学申請には Birth certificate が必要になることがあります。この場合には、日本から戸籍抄本を取り寄せて、現地の日本大使館か領事館で手続きをすると、英文の出生証明書を作成してくれます。(有料:19NZ$、99/12時点)
あらかじめ大学などへ進学予定の人は、戸籍抄本を準備してくると良いでしょう。
●電子辞書
NZに来る前に電子辞書をあれこれ探しましたので、その時の経験から気づいたことをまとめてみます。
○電子辞書の利点
- 単語を調べるスピードが速い
- 他の単語へ、あるいは和英<>英和の両方の辞書へとジャンプができる
- サイズ、重量が手頃である
- 多機能である(英和、和英、国語、漢和等、音声が聞けるのもある)
○電子辞書の欠点
- 故障する可能性がある
- 本体が高価である
- 乾電池を使用するモデルの場合、電池代がかかる
- 表示画面が小さく、大量の文字が表示できない
というような利点と欠点を考慮して、私は結局、
(株)セイコーインスツル SR-650 という機種を買いました。(注、今はもう販売していません)
-お勧めのモデル- 2014年7月現在
語学学校では、英英辞書を使うことを勧められますので、電子辞書は英英辞書を収録してあるモデルを選ぶと良いでしょう。本体価格はそれほど高いものでなくてもいいと思います。各社の英語学習に適したモデルの中から選べば間違いはないと思います。バッテリーは、乾電池が使えるモデルだと、充電式の電池が使えるので経済的です。バッテリーの持ちも重要なポイントです。通信販売の Amazon などでは、購入者のレビューも見られるので参考にして選択できます。便利な世の中になりました。
昔買ったモデルのよしみで、セイコーインスツルのモデルを選ぶとすれば、コウビルド英英辞書(Collins COBUILD Advanced Dictionary of English)の収録された DF-X8000 というモデルが私の好みとしてはお勧めです。PASORAMA という、Windows パソコンと連携できる機能も便利そうですね。
なお、紛失・落下衝撃による故障・盗難には気を付けて下さい。
●ノートパソコン
インターネットがこれほど普及した現在では、長期留学にはノートパソコンが不可欠といって良いでしょう。
私はこんな用途に使っていました。
○電子メールによるコミュニケーション
- 日本いる家族、友人、同僚たちと(重要)
- 留学先でできた友人、知人、語学学校の先生たちと
- 進学希望の大学関係者、研究機関の職員などと(重要)
- 旅行時の予約、問い合わせなど
現在では、Skype という便利なソフトにより、インターネットを経由して無料国際ビデオ通話が可能になっていますので、スカイプのできる環境を整え、日本の家族や友人と連絡できるようにしてゆくと良いでしょう。
○ウェブサイトからの情報入手
- 日本のニュース
- 各国のニュース
- 滞在している国の情報
- 進学希望の大学の情報(最も重要)
○各種書類作成
- ワープロによる英作文、小論文の作成
- 表計算ソフトによる出納帳、資金管理
- 日記
○デジタルカメラからの画像記録
○内蔵CDを使っての英語学習、音楽鑑賞
○ファックスモデム・ソフトによる書類の送信
- 語学学校、大学などとの連絡用
- 日本との連絡用 (プリンターが無くても、知人宅にファクスがあればとりあえず文書を印刷することが出来ます)
ニュージーランドではノートパソコン、およびその周辺機器などはかなり割高ですので、日本で購入して持ち込むことをお勧めします。また、現地で購入したパソコンで日本語環境を使えるようにするのは少々苦労すると思います。
また、PC互換機全盛のニュージーランドでは、マッキントッシュは、日本に比べかなりマイナーな存在になります。
(と言いつつ私は PowerBook を使っていましたが。今では Mac も人気が出てきたのかな?)
●辞書ソフト
パソコンソフトの中でも留学に重宝するのが辞書ソフトウェアです。英和・和英、あるいは英英辞書など、いろいろな種類が販売されています。CD-ROM から読み込んで検索するタイプよりは、HDDに辞書ファイルを格納できるタイプの方が静かに早く検索できると思います。
電子辞書に比べ、キーボードからの入力が速く、表示画面が大きいのですみやかに欲しい情報を見つけられます。
医学、工学、経済など、専門辞書のCD-ROMもありますので、その方面の方は入手しておくと便利です。
●スペル、グラマーチェッカーソフト
大量の文章を作成するようになると、スペルの間違い、同義語・反意語・置き換え候補などの提示、文法の間違い、などを迅速に探し出して指示してくれるスペル、グラマーチェッカーなどのソフトは本当に重宝します。
私は、Casady & Greene 製の Spell Catcher 8, Grammarian 2 というソフトを使っていました。一度使うともう離せなくなります。
もっとも、手で英文を書き、自分で間違いを見つけて直すという訓練が大事なのは言うまでもありませんが。
●アウトラインプロセッサー
アイデアプロセッサーとかアウトラインプロセッサーというソフトは日本ではあまり広く用いられていませんが、論理的な文章を書く場合にはとても重宝します。
英語でアカデミックな文章を書く場合には、論理の流れ、段落の構成と関連、段落内のトピックセンテンスといったことを常に意識することが重要になります。こうした思考様式をパソコン上で実現するという意味でもアウトラインプロセッサーは必要だと思います。
一部のワープロソフトでは、こうした機能を取り入れているものもあります。
●英英辞書
こちらを The COBUILD SERIES LEARNER'S DICTIONARY 参照して下さい。
●専門用語辞書
英文で自分の経歴、詳しい業務内容、職業経験を書いたり、大学入試に必要な小論文を書く場合、専門用語辞書があると便利です。英和・和英の双方があると良いでしょう。
●英文履歴書の書き方の参考書
大学入試には、CV(Curriculum Vitae) と呼ばれる経歴書、履歴書が必要になります。CVを書くための参考書がいつくか出版されていますので、日本国内で購入して持ってくると役立ちます。ニュージーランドでは英国式のCVですが、アメリカではレジュメと言いますので、留学先で必要な様式を調べておくことをお勧めします。
また、ワーキングホリデーで訪れている場合にも、職探しの際に英文のCVがあればスムーズに応募ができると思います。
●デジタルカメラ 及びその付属品
日本を出る直前まであまりデジタルカメラには興味がなかったのですが、友人に強く勧められたので買ってきました。
これは正解でした!!
ノートパソコン+デジタルカメラ+電子メール の組み合わせは、遠く離れた家族とコミュニケーションをとるのにとても役に立ちます。
デジタルカメラをニュージーランドで買うととても高価であり、日本ほどたくさんのメーカー・機種が選択できないので、購入するのであれば日本で購入してきて下さい。
●充電式乾電池(単三・単四など)
デジタルカメラ、ウォークマン、ポータブルCDなどの電源として、常にアルカリ電池を購入することは不経済です。ニッケル水素、あるいはニッカドタイプの充電式電池と充電器があると上記の機器を経済的に使用できます。
最近はオークランドでもこうした充電池・充電器のセットが購入できるようになりました。長期間滞在する人にはお勧めです。
●変圧器
日本で使っていた電化製品(交流式シェーバー、充電器、電動歯ブラシなど)を使われる方は、NZの電圧(240V)を日本の電圧(100V)に変える変圧器(トランス)を用意する必要があります。
旅行用品店、電子部品店などで購入できます。購入の際には、使いたい電気製品の電力消費量を確認の上、それに対応した変圧器を選びましょう。
ドライヤーなどは1500Wとか、かなり消費電力が大きいので注意が必要です。なお、ドライヤーはこちらで買ってもそれほど高くありません。
また、ノートパソコンのACアダプタ(充電器)は、おそらく世界各国の交流電圧(100V~240V)に対応していると思います。詳しくは製品のマニュアル、裏面の表記などでご確認下さい。各国のコンセントの形状に対応したアダプターが必ず必要になります。
●タイマーもしくはストップウォッチ付きの時計
IELTSなどの模擬テストをする場合、厳密に時間を計りたい人は、タイマー、ストップウォッチ付きの時計があると便利です。
そこまで厳密になる必要もないか......(笑)
●折り畳み傘・軽量レインコート
オークランドでは、四季を通じてにわか雨が頻繁に降りますので、小型の折り畳み傘か、レインコートを持ってくると良いでしょう。傘は売っていますが、日本で一般に見られるような折り畳み傘はあまり見かけません。
地元の人々はけっこうな雨でも平気で濡れながら歩いているので驚かされます。
●サングラス(ケース入り)
ニュージーランドでは紫外線が強いので、サングラスと紫外線防止のためのクリーム(サン・ブロック)は必需品です。
夏場(12~2月)に留学される方は、サングラスをぜひ準備しておきましょう。サン・ブロックはこちらで入手できます。
●スリッパ
ホームステイをされる方は、「スリッパ」を持ってくると便利だと思います。こちらでは家の中でも靴を履いて過ごす家庭が多いので、それに合わせて一日靴で過ごすと少し疲れます。
こちらでは、いわゆる日本式のスリッパをあまり見かけませんでした。夏になれば、サンダルはどこでも買えますが。
●文房具一式
こちらでは、文房具が比較的高価なので、自分で使っていた文房具のうち必要なものは持ち込むか、他の荷物と一緒に発送しておきましょう。
私が持ってくれば良かったと思うものは、以下のような品々です。
- 蛍光マーカー各色5本程度
- 2穴パンチ
- 定規
- カッターナイフ
- クリアフォルダー
- レバーフォルダー
●衣類
オークランドでは、夏のさなかでも朝晩はかなり涼しいです。また、クライストチャーチやダニーデンの冬はとても寒いと聞いています。
留学の際には、体温調節の容易な前開きのフリースジャケット、マウンテンパーカー、厚手のズボンなどがあると良いでしょう。セーター、帽子、スリッパ、靴下などの羊毛製品は、お国柄、安くて品質が良いのでこちらで買われるのも楽しいと思います。
●自分の趣味の道具
自分の趣味の道具、テニスラケット、フリスビー、釣り竿(笑) など、かさばらないものであれば、持ってくるとこちらの生活が楽しくなります。
また、習字の得意な人は、筆・硯・半紙など一式を持ってくるとなかなか重宝します。毛筆で字を書くこと、あるいはその書体は、毛筆文化になじみのない国々の人にとってとても興味深く思われるようです。
ちなみに、私の通っていた語学学校の教員室には、
というように、おそらく日本の学生が毛筆で書いて進呈したと思われる先生たちの名前が飾ってありました。
(理砂よりは、理沙の方が良いと思いましたが.....)
また、あるクラスメートはスキューバダイビングの用具一式を持ってきたそうで、これには驚きました。
「長期留学の際に便利な持ち物」について、ご質問、ご不明な点、ご意見などありましたら、
お問い合せフォーム からお気軽にメールを下さい。