ニュージーランド ティップス集  なぜか、ロイヤルウルフ

 芦澤一洋氏の著書によれば、ニュージーランド南島のあるガイドさんは、好きなフライは?と訊かれて、

 ナンバー1がサイズ12のロイヤルウルフ、

 ナンバー2がサイズ10のロイヤルウルフ、

 ナンバー3がサイズ14のロイヤルウルフ!

 と答えたそうです。

 私がお世話になったガイドさんたちも、ドライの場合はたいていロイヤルウルフを最初に選択していたようです。

 実際に私もかの国のかの川でこのフライを使ってみた結果、単なる地元のおすすめフライという以上の何かがこのフライには秘められていると確信しました。

 よくよく考えてみると、その何かとは.....

  1. 浮力に優れていること。南島の山岳渓流や、日本と比較すれば大河!と言ってもオーバーでないくらいの大川の流れに揉まれても沈まないこと
  2. 視認性に優れていること。1と同様に、大きな川の大きな波立ちの中にポツンと浮いていても、遠くからはっきりと見えること
  3. 大きいこと、もしくはおいしそうなエサに見えること。大きな魚は大きなエサが欲しいと思われるので、南島のブラウンにはこのフライの色合いと大きさ、そしてガイドさんが言うところの「ブッシー: bussy」な風体がたまらない魅力となること、のような気がします。

 白いテールと2本の白いウィング、そして密に巻いた茶色のハックルがもたらす高浮力、高視認性、もじゃもじゃ感→食欲をそそるこのフライが今回の釣行でも大活躍しました。

 はるばる巻いて持って行った私のパラシュートには出なかったなァ。

 このフライを考案したリー・ウルフ氏に感謝。さらに感謝。


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