ティップス
ニュージーランド ティップス集 やる時はやるぜ、トウィッチング!
山岳渓流の轟々と音を立てて流れる激流のわき、原生林の陰にひっそりと静まる、どう見ても魚のいそうにない水たまりにそいつはいた。
遠回りをして岸から森に上がり、立木の下から見ていてくれるブリントさんの指示に従って、水たまりの中央にひっそりとロイヤルウルフを落とす。
「OK! ドンピシャ!」
しかし、水面には何も変化が現れない。白いウィングとティペットの波紋が静かに見えているだけである。
「じっとして....そのまま......」
息を詰めて、そのままじっと水面を凝視する.....
「ゴウ! トウィッチ、トウィッチ!」
突然ブリントさんが呼びかける。
トウィッチって言うと、あのトップウォーターのバス釣りのやり方か?密かにラインを手繰り寄せ、水面を乱さないよう、ごくわずかにフライを水面上で震わせる。
「フルフルッ、プルプルッ.............ガバァ!」
ついにこらえきれなくなったブラウンが黒い鼻先を浮上させ、12番のロイヤルウルフを飲み込んで沈んでゆく.......